支倉.
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支倉.

by nabeparis

プロローグ/政宗の志、今再び/復興へ思い一つ 「余がかつて黒船を建造して南蛮国へ遣わしたのは、異 国の宝物を求めてのことではない。わが名をば、スペイン やローマにもとどろかせてやろうと考えたのよ」 晩年の伊達政宗は、そばに仕える若者にそんな懐旧談 をした。得意げな高笑いが伴いそうなせりふだが、大事業 を発動した誇りとともに、幾分の負け惜しみが含まれてい るようにも聞こえる。 「日本スペイン交流400周年」が6月1日に始まる。皇太 子さまと、スペインのフェリペ皇太子を名誉総裁に頂き、両... More

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